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見たいものが多すぎて

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上野の国立西洋美術館で今も開催中のカラヴァッジョ展に行ってきました。38歳で早世した天才画家です。
その作品の素晴らしさと殺人まで犯した私生活の素行の悪さというギャップ、後の画家(ラ・トゥール、レンブラント他多数)
達に与えた影響などから、前から興味があり。さらに2014年に発見されて日本で初公開となった『法悦のマグダラの
マリア』が展示されるというので、東京に行くタイミングに合わせて行ってきました。

感想はというと、カラヴァッジョの作品は言うまでもなくカラヴァジェスキと
言われる彼の画法を模倣した同世代や次世代の画家たちの作品もすべて素晴らしくて
見に行って本当によかったなと思いました。まだご覧になっていない方には是非お勧めします。

あと、今月10日で終了しましたが、江戸東京博物館で開かれていたダヴィンチの『糸巻きの聖母』もイギリスとイタリア
以外で展示されるのは初めてだとか。これも行ってみたかったのですが時間が取れず残念。さらに渋谷bunkamuraで
今も開催中の『歌川国芳・国貞展』。ボストン美術館所蔵の多くの浮世絵の一部ですが、これも国内では中々見れない
ものなので見ておきたかった。江戸から明治にかけてこれらの貴重な作品がアメリカに流れちゃったのですね。
当時の政府の日本の美術品に対しての評価が、考えられないほど低かったのでしょうね。当時は西洋に追いつけと
いう感じだったのでしょうがなかったのかな。それにしてももったいないことをしたものです。

結局、見に行けたのはカラヴァッジョ展のみ。東京付近にお住いの方がうらやましいです。(^^)

by ri-bonheur | 2016-04-12 20:53 | 趣味 | Comments(2)
Commented by desire_san at 2016-05-13 05:53
こんにちは。
私もカラヴァッジョ展を見てきましたので、楽しくブログを拝見しました。『エマオの晩餐』の闇を切り裂くような光の表現、『ナルシス』の刹那的に美しく表現、死の間際のマグダラのマリアが神と一体感になった法悦に浸っていることを見事に表現した『法悦のマグダラのマリア』など、心に強い衝撃を与える作品の数々に圧倒されました。ダヴィンチの『糸巻きの聖母』も行きましたが観たかったのはこの作品1点だけで、それはそれでじっくりダヴィンチを楽しめました。どちらが好きかという問題ではありませんが、カラヴァッジョの、伝統的な表現を一新させた斬新さは明確に理解では増した。

今回のカラヴァッジョ展からカラヴァッジョの絵画の魅力と、なぜカラヴァッジョが美術史を塗り替えるほどの影響力を持ったのかを考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。


Commented by ri-bonheur at 2016-05-13 16:25
> desire_sanさん

コメントありがとうございます。desire_sanさんの他の記事もじっくり読ませていただこうと思っています。
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